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2月4日(土)の23時から、いつも通りニコ生で妹とラジオをやります。一般会員の方は事前にタイムシフトしていただくと後からでもご覧いただけます。放送URLはこちら。3分前から入場できます。タイムシフト予約はこちらから。ウォルター少年と夏の休日 レビュー
※完全ネタバレ
ある日、親戚の叔父さんたちに預けられ、彼らの家で夏の休日を過ごすことになったウォルター少年。
気難しい叔父さん2人と暮らすうち、次第に心通わせることになるハートウォーミングストーリー……です表向きは。
しかし、実はこの映画、そんな爽やかなモンではありません。醜い遺産争いが影にチラつく、非常に殺伐としたクライムサスペンスなのです!
……未見の方のために簡単に設定とあらすじを紹介いたしますと、主人公は父親のいないウォルター少年。
ある夏の休日、ウォルターは母親に連れられて、親戚の叔父さんだという2人の老人の家へとやってきます。
しかしここがミソ。
実はウォルターの母親、これがまたとんでもないアマでして、ウォルターを叔父さんたちに預けた後、別れ際に、
「いい? 隙を見て財産のありかをつきとめるのよ!」
と耳打ちします。
そう、叔父さんたちには莫大な財産を持っているという噂があり、そのために「自称親戚」や高価な商品を持ったセールスマンが毎日のようにやってきているのでした。
ウォルターの母親もまた、そうした金の亡者の一人だったというわけです。
ところで、この叔父さんたちですが、こちらも一筋縄ではいかない連中です。
どれくらいイカれているかというと、営業にやってきたセールスマンが「ハロー」とにこやかに挨拶すると、それに向かって発砲。
「ひぃっ」と悲鳴を上げて逃げ出すセールスマンに向けて、さらに二度三度銃を撃ち込むという短気っぷりです。いや、これは短気とはまたちょっと違うか……。
ともかく、とてもヤバイじじいどもなわけで、哀れウォルター少年はこの家で生きていけるのでしょうか……。
と、心配しながら見守っていると、割とあっさりウォルターは叔父さんたちに順応していました。さすが子供。老人の最大の弱点はやはり若い孫なんですね。
段々と老人たちと心通わせるウォルター少年。夢遊病で暴れる叔父さんに近づいて危うく殺されかけたり、叔父さんたちが購入したライオンとじゃれたりと、とてもハートフルな展開がしばらく続きますが、やはりそのまま進むことはありませんでした。
ある日、ウォルターは夜中にふらふらと出て行く叔父さんを見て、こっそり後をついていきます。
また夢遊病かと思いきや……たどり着いたのは家の近くにある納屋でした。
中をのぞくと……そこにあったのは大量の札束。なんと、叔父さんたちが財産を隠し持っていたというのは、真実だったのです。
金のありかを発見したウォルター少年。そこへタイミングよく、母親がウォルターを迎えにやってきます。しかも新しい男付きです。
「どう? 財産は見つかった?」
と尋ねる母親。
しかし、ウォルター少年は口を開きません。どうしたのでしょう、ウォルターは金が欲しくないのでしょうか……。
いえ、実はウォルターは、このとき頭の中ですばやく計算していたのです。
このまま金を持ち逃げしても、あのデンジャラスな老人たちは必ず追ってくる。そして八つ裂きにされてしまうに違いない……それならいっそ……。
そんなウォルターの考えを知らない母親は強引に財産のありかを聞き出そうとしますが、最後にはウォルターはついにキレ、
「僕のためを思うなら、叔父さんたちの家に居させてよ!」
と叫びます。
その勢いに負けた母親は、ウォルターを叔父さんたちに再び預け、叔父さんたちも喜んでウォルターを迎えて……。
そして15年ほどの月日が流れました。
大学までを叔父さんたちと暮らしたウォルターは、今では一人暮らしを始め、漫画家として生計を立てていました。
そんなある日、ウォルターのもとに一本の電話が。
それは、叔父さんたちの訃報を告げる電話でした。
『ウォルターか? 実は、叔父さんたちが亡くなられた。遺言によると、財産は全て君に遺すとのことだ』
その電話を聞いたときのウォルターの悪魔のような笑顔が、僕には忘れられません。
そう、全てはウォルターが少年時代から画策していたことだったのではないでしょうか。
力では敵わない。ならば心を攻める……! 15年という歳月をかけ、見事ウォルターは戦いに勝利したのです。
ウォルターはその後、叔父さんたちと暮らした家に戻ります。
なにやら懐かしそうな表情で家を見つめるウォルター。
あの夏の日々を懐かしがっているようにも見えますが、実はそうではなくて、自分が手に入れた財産のひとつであるこの土地を、今後どんな風に売りさばこうか考えているだけだと思います。
金持ちの老人は、たとえ絶対的な力を持っていても良い詐欺のカモになる……この映画は、僕たちに「貯えはしっかり守れ」という教訓を伝えたかったのかもしれません。
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