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これまでにもさまざまな珍本をご紹介し、お前の本棚はなんなんだと言われている僕ですが、今回もまた懲りずにしょうもない本をご紹介したいと思います。
それがこれ。平成元年に発行された、20年前の非モテたちの魂の叫びです。

その名も「腹ワタぐらぐら!! 究極のムカツキ女」
なんつー直球なタイトル……と思いますが、それ以前に表紙の絵がいろんな意味で風情を感じさせる仕上がりとなっています。面倒なので連続でつっこませていただきますと、

眉毛が変。

どう見てもガラの悪い少年アシベ。

鼻の描き方が斬新すぎる。
……と、つい絵に気を取られてスルーしそうになりましたけど、表紙のキャッチコピーがこれまた秀逸。20年前だけあって、「生意気ボディコン」「ひとクラス上のワンレン馬鹿」といった言葉には時代を感じますね。
この頃、世の中はバブルで遊びまくっている男もたくさんいたのでしょうが、一方ではこうして世の中の女性を呪っていた非モテたちが存在していたわけです。結局現代と構造は何も変わっていないのですね。
まあ非モテという記述は一切ないのでそれは僕の想像なんですけど、この本からは女性に対する並々ならぬ怨念を感じますし、だいたいこういうこと書く男はモテるわけがないので、たぶん非モテの愚痴本ということで間違ってはいないはずです。
この怨念は表紙だけではなく、本のあらゆる箇所に表出しておりまして、たとえば裏表紙も、

このように、どす黒いオーラ漂うデザインとなっています。
特に「ホラ、私ってB型だから…だから何だっていうんだよォ!」のフォントはホラー漫画などでよく使われているやつであり、著者の恨みの強さをビシビシ感じさせてくれます。
「留守番電話の声がよそゆき声の女」については、それぐらい許してやれよ……と思うのですが、何かよほど嫌な思い出があったのでしょうか。
また、「ハイレグ着てるくせに『エッチ、見ないで』だと!?」というキレっぷりは、現代の「女子高生の短すぎるスカートに対する怒り」に通じるものがあり、時代が変わっても結局人間は同じなんだな、ということがよくわかる味わい深い一文ですね。
さらに、著者の怒りをつづるには、表紙・裏表紙だけでは足りなかったらしく、表紙をめくったところにも……。

びっしり。
……何よりも小さく書かれた(これはまだホンの予告編です)という注釈に、著者のマジっぷりが表れていて怖いです。
さて、次はもくじをご覧ください。

このように、テーマ別にむかつく女を列挙して怒りをぶちまけるという大変不健康な内容となっていますが、それにしてもなぜマスコミ業界だけが狙い撃ちされているのかが謎です。著者はマスコミ業界の女性に何かひどいことでもされたのでしょうか……。
そして、注目は「番外」としてのムカツキ カップル編。
ようするに「こんなカップルは嫌だ」という著者の個人的な愚痴であり、もうなんか気持ちいいぐらい負け組の遠吠え臭が漂っています。
さて、ここまでですでにお腹いっぱいだよ〜という方がほどんどだと思いますが、なんと驚くべきことに、この本のレビュー、次回に続きます。
ぜひ皆さんにも20年前の男たちのやり場のない怒りを味わってほしくて……。いや、本当は個人的にツッコミたいだけなんですけどね。
では次回予告として、1ページだけご覧ください。

実に良いですね、この清々しいまでの狭量っぷり。
しかも怒っているようで、「いいオンナだったら、身ゼニきってでも触らせてもらうって!」と、意味のわからない宣言を堂々としているところも良い感じに卑屈。
ちなみにこの本、すべてこのノリで200ページ以上あります。
……ということで、現代の非モテ(=僕)が、20年前の非モテ事情をレビューしていこうという、まったく生産的ではない企画に、次回もぜひお付き合いいただけると嬉しいです。
関連レビュー:20年前は、アミダで女の子とエロいことができたらしい
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