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5月16日(水)23時からFM西東京のラジオ番組『Nちゃんねる(仮)』に出演します。思い出のアニソンについて色々語ります。また、5月23日(水)23時の回にも出演します。この週はテニプリについて語ります。『Nちゃんねる(仮)』は西東京市以外でも、ネット上のサイマルラジオにて聴くことができます。こちらのページからFM西東京を探してクリックしていただくか、スマートフォンアプリ「TuneIn Radio」をお使いください。
5月19日(土)の23時から、いつも通りニコ生で妹とラジオをやります。一般会員の方は事前にタイムシフトしていただくと後からでもご覧いただけます。放送URLはこちら。3分前から入場できます。タイムシフト予約はこちらから。
「新テニスの王子様」がやっぱり凄い【まとめ2】
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[目次]
テニプリに大量投入された新キャラが個性的すぎる件
テニプリで初めて“リアリティある死”を見た気がする
今月のテニプリでわかったこと「許斐先生はお笑いに対しても本気」
あれ? テニプリってこんなナチュラルに人が宙に浮く漫画だったっけ?
どうしよう……今月のテニプリが本当にすごすぎて言葉も出ない
今さらだけど、「テニスボールでいきなり狙撃される」状況を「活気がある」と表現するテニプリは凄いと思う
テニプリのラスボスっぽい人の技がヤバイ
新テニプリ、最終決戦を目前にキャラ崩壊が進行中!
コピー能力者の登場で新テニプリが色々とややこしいことに
今月の新テニプリでコピー能力者がコピー能力者をコピーするというややこしい事案が発生
新テニプリでもっとも不遇なキャラはたぶんこの人だと思う
【2011年6月9日】
テニプリに大量投入された新キャラが個性的すぎる件
めちゃくちゃ間が空いてしまいましたけど、今月のジャンプSQには待ちに待った新テニプリが掲載されていましたのでさっそくレビューしていきたいと思いますよ。
えーと、前回どこまで進んだっけ……と思ったら
枕投げやってた回かよ! ってことは何だかんだで3ヶ月も経っていたのか……。
衝撃のタイトルからもう3ヶ月
ということで前回までの流れを簡単におさらいしておくと、リョーマたち負け組チームが強化合宿に戻ってきて、高校生VS中学生の対決が一段落したところまで……でしたね。
実は前回のラストで、海外遠征に出かけていた高校生の1軍メンバーが戻ってくるらしいというエピソードがあり、今月号はその続きからとなります。
そんなわけで帰国した1軍の海外遠征組。

おや、イケメン。

おーこの人もイケメンだ。
やはり1軍メンバーともなると、今後のファンの人気も考えてイケメンで固める必要があるのでしょうかね……。
と思ったらそうでもありませんでした。
伴くん……! キミだよ!
キミみたいな人を待っていたよ僕は!
なんか伴くん、
失敗した大石みたいなルックスですが、その実力は1軍No.13ということでなかなかのもの。これは今後、大石との対決が熱望されますね。
そしてさらに、
き、キター!
その名も
デューク渡邊! 高3! どんな高校生だ!
ていうか、

ミスター・Tにしか見えない!
そんな感じで
伴くんとデューク渡邊くんのインパクトにイケメンがすっかりかすんでしまいましたが、ともあれ帰ってきた海外遠征組は、これまで中学生メンバーと死闘を繰り広げてきた2軍高校生メンバーを次々に血祭りに上げていきます。
死屍累々。
……昔だったらこの場面に全力でツッコミを入れてたと思いますけど、
人間慣れるもんですね。
そんな中、倒れ伏す高校生に変わって、1軍メンバーにケンカを売ったのが中学生メンバーたち。
中でも、

金太郎はボロボロで動けなくなった2軍メンバーを狙って放たれたボールを頭で弾き返すという、相変わらずの野生児ぶりを発揮。どうあってもラケットを使わないところがテニプリらしくて良いと思います。
この他にもあらゆるところで局地戦がスタートしていくわけですが、そのへんは省略するとして……。
注目は久々に登場の神の子・幸村くんのお相手であるこの人。

なにやら目隠しをしていますが、実はこれ幸村に対するハンデとのこと。その理由は
「我々と戦う事で失う代償は計り知れんからな」ということらしいのですが……
意味がわかりません。
で、
こういうパフォーマンスをするキャラはたいていかませ犬と相場が決まっているのですが、やはりというか、ドレッドヘアーの彼も途中まで良い感じだったものの、本気を出した幸村にボコボコにされ始めます。
そして幸村が最後に言い放った言葉に、僕は戦慄を覚えました。
怖い言い方するな!
というかもう、完全に勝負の目的がテニスじゃなくて
“相手の肉体を破壊すること”になってるだろ!
ということで来月は
幸村くんによる恐怖の殺戮ショーが拝めそうです。
それにしても許斐先生、ここへきてさらに新キャラを20人以上投入とか、何ともアグレッシブですね……。
【2011年7月11日】
テニプリで初めて“リアリティある死”を見た気がする
えー、最初に言っておきますけど、
ちょっと今月のテニプリはツッコミどころが多すぎて全部を拾うのが困難なため、各自本誌の方でご確認いただければと思います。
さて、ではまずこちらのシーンをご覧ください。
前回、海外より帰国した高校生選抜1軍にテニスで殺されかけた2軍メンバーを、大石が
心臓マッサージで蘇生させるシーンです。
これまでさんざん「殺す気か!」とか「死ぬぞ!」とかテニプリにツッコミを入れてきといて今さらではありますが、まさかテニス漫画でこんなに
リアリティのある死一歩手前の描写を見ることになるとは思いませんでした。
ちなみにこの後の会話は、
「器用じゃのう大石」
「医者を目指しているからこれくらいは…でも無事で良かった」
「す、すまんばってん…」
となっており、これもこれでおかしい気がします。
少なくともこの場合の正しい選択肢は“医者志望の中学生が心臓マッサージをする”ではなくて、
“一刻も早く救急車を呼ぶ”だと思いました。
さて、そういえば前回は1軍選抜に挑んだ幸村が、

……という恐ろしい発言をしたところで終わっていたのですが、残念ながら今回はそんな
幸村の五感破壊ショーは描かれず、その他の1軍選抜VS中学生メンバーの戦いに終始していました。
そのいくつかをご紹介しましょう。
VS 
まずは元四天宝寺中学テニス部の伝説の部長たちとして知られる「ヒラゼン」と「ハラテツ」ペア VS 桃城・忍足謙也ペア。
試合はまだ始まっていないのですが、とりあえず、

いくら大阪だからって
ラケットの持ち方で笑いを取るのはやめてほしいです。
……“持ち方”というか
“収納”か。どっちでもいいわもう。
さて続いては、
VS 
三津谷あくと VS 柳蓮二。
何やら知り合いっぽいオーラを出している二人ですが、そんなことより山ごもりしていたメンツの肩書きが
「革命軍団」になっているのがおかしくてしょうがないです。
で、あくと先輩と柳の会話。
あくと
「俺にもしも勝つことができたらこのU-17日本代表No.17のバッチをやるよ」
柳「なら遠……」
あくと「(柳の発言にかぶせるように)『遠慮なくやらせていただきます』」
……ええと、あくと先輩、なんか
ものすごいドヤ顔になってますけど、その会話の流れで柳のセリフを予想するのは
別にそんなすごいことではないと思いました。
ほい、次。
VS 
失敗した大石……もとい伴力也・伊達男児ペア VS 樺地・河村ペアという、なんか
あまり人気の出なさそうな対決。
伴のパワープレイをコピーする樺地を見て「……ほう」と感心した様子の伊達ですが、これに河村が「樺地くんは相手の打球を見て一度体験しただけで全て吸収して打ててしまうんですよ」と
得意げに手の内を晒しまくります。
そんな河村に伊達は「ならお前は何ができる?」と
誰もが思っていた鋭いツッコミを容赦なく浴びせ、必殺技
「男児の春」(どんなネーミングセンスだ)で、
河村をフェンスまで吹き飛ばします。
いつもなら
「まあフェンス突き破らないならかすり傷だな」くらいで済ませるところですが、今回は心臓マッサージがインパクトありすぎたせいで
「これ、首がヤバイ角度に曲がってないか?」とか無駄に心配してしまいました。……まあ実際のところは河村はピンピンしており、
「今のスーパーショットも樺地くんの目に焼きつきました…よ」などとまたしても余計な一言をほざいていたわけですけども。
そして最後は、
VS 
袴田伊蔵 VS 遠山金太郎。
こっちはまた違う意味でバイオレンス。

試合を申し込んだ金太郎に袴田が
先制のヘッドバット!
いや、なんでだよ! おかしいだろ!
……まあ百歩譲ってそれはいいとしても(いやよくないけど)、
自分が傷ついてどうする! ちょっとは考えろ!
――ということでそろそろツッコミ疲れてきたのでこのへんにしときますけど、今回は他にも見どころ満載なのでぜひ本誌の方でご覧いただければ幸いです。
……ところで以前にあれだけ
「強いんだぞ」的なオーラを出していた2軍No.1の徳川くんがまったく出てこなくなりましたけど、彼は
テコ入れという名の犠牲になったのでしょうか。
彼のカムバックを
来月以降にぜひ期待したいところです。
【2011年8月16日】
今月のテニプリでわかったこと「許斐先生はお笑いに対しても本気」
いやー何だかんだと忙しい日々を送っていたら今月のテニプリの記事がだいぶ遅れてしまいました。
……いや、違う。
テニプリレビューが遅れたのは、
今月号の内容をどう扱っていいかわからなかったからです。
たぶん、皆さんも読んでいただければその言葉の意味がわかると思います。
さて、前回のテニプリでは帰ってきた海外遠征組に高校生チームが
テニスでリンチされ、リアルに死にそうになって
心臓マッサージで蘇生したりしていました。
その後、テニプリメンバー、すなわち中学生組と海外遠征組の戦いが勃発したわけですが――。
今月号を一言でいうなら、
「ピンチの回」。
よく複数のバトルが同時進行で描かれる少年漫画では、どこか一つの対決で主人公側がピンチになるとそれに連動するかのように他の戦いもピンチに追い込まれて読者をハラハラさせてきますが、今回のテニプリはそのセオリー通りの回でした。
なので今回は中学生組がそろって追いつめられるわけですが、そこはテニプリですから追いつめられ方も普通ではありません。
たとえば、袴田伊蔵 VS 遠山金太郎という対決では、前回ご紹介した通り、

テニスの試合なのになぜか
金太郎にヘッドバットをかました袴田が、
逆に頭をカチ割られるというバイオレンスな展開になっていました。
そんな二人が今月号ではやっとまともにテニスを始めたのですが、ここで袴田の必殺技
「消失(バニッシュ)」が炸裂。
ボールが金太郎の視界から消え、聞こえるのは「ギュギュギュ」という回転音のみ――
どこからボールが出てくるのか?
後ろからでした。
……物理法則を無視した技はテニプリにはいっぱいありますが、
こうも堂々とリアリティの壁を超えられてしまうと、まだしも
技の原理について真面目に考えていた初期の頃を思い出して何だか切ない気持ちになりますね。
で、まあそんなことよりも、
袴田君の顔がわりと本気で怖い。
許斐先生、これなら
ホラー漫画を描いてもかなり良い線いくんじゃないですかね。
続いては、

元四天宝寺中学テニス部の伝説の部長コンビ、「ヒラゼン」と「ハラテツ」。
……四天宝寺といえば、
大阪というだけで許斐先生から「お笑いテニス」のポジションを与えられてしまった過去の記憶が蘇りますが、今回もやはりというか……。
お笑いテニス、炸裂。
ネタのチョイスも気になりますが、それよりもこのコマ、
トモの顔が全部点描で描かれているのがすごい。めちゃくちゃ描くのに時間かかりそうです。
何が許斐先生をそこまで突き動かすのか……。

まあ、
こういうちょっとうまいことを言わせたかっただけじゃないのかという気もしますけど。
ちなみに
許斐先生も大阪出身です。
……さて、一方その頃、伴力也・伊達男児ペア VS 樺地・河村ペアという力自慢対決では、予想通り樺地・河村では高校生ペアに歯が立たず、
二人まとめて吹っ飛ばされていました。
……
一球で二人同時に吹き飛ぶってドッジボールかよとか、
このペアの試合だけやられ方がざっくりしているのは許斐先生が描いていて興味をなくしてきたからなのかなとか、色々思うところはあるわけですが、とりあえず樺地君が伊達君の必殺技「男児の春」を完コピした
「樺地の春」という技で対抗していたことに
別の意味で泣きました。
樺地君……
いつか本当の意味で「樺地の春」が来るといいね。
さて。
この他にも各対戦は盛り上がりを見せているわけですが、残りは本誌で確認していただくとして最後に、

対戦相手の五感を破壊する超能力者である幸村ですが、なんと
対戦相手のドレッドヘアーの瞳が鏡像になっていることが判明! そういえば前々回あたりで、「ハンデとして目隠しをしてやろう」とか言ってましたね……。
例によって原理はわからないというか、それもう
次のステージに進化した新しい人類ですよねとか思うわけですが、とにかくそういうわけで幸村君の五感破壊能力は全部自分に跳ね返ってくるらしいです。幸村を潰すためだけにとってつけたような力ですが、逆にいうと
こんな能力でも持っていないと幸村には確実に殺られるというのが恐ろしい。
あとよく考えたら、
「目隠ししてハンデをやろう」とか言ってたわりにはもう目隠しを取って本気を出しているのも面白い。実はけっこう焦ってるんじゃないかこの人。とりあえず一般人の僕としては、
幸村の方が100万倍怖いです。
そんな感じで全体的にピンチ回だった今月号ですが、来月には中学生チームの反撃が見えるのか。そして
ここ数ヶ月間、まったく存在感のない主人公・リョーマの活躍はいつになったら読めるのか。諸々含めて次号が楽しみです。
【2011年9月7日】
あれ? テニプリってこんなナチュラルに人が宙に浮く漫画だったっけ?
ほいほい。
月に一度のテニプリレビューのお時間がやって参りました。
あ、
そうそう、新テニプリがアニメ化決定ということで、めでたいですね!
これで許斐先生が大はしゃぎしたからかどうかはわかりませんが、今月は本編の方もいつもよりもぶっ飛び度が増しており、

特に何の説明もなくナチュラルに宙に浮いたりしていますけど、いいんですかねこれ。
……まあテニプリに対して今さらっちゃ今さらなんですけど、一応これまでは人外の技や動きが登場したときには必ず何かしらの解説があったので、こんな当たり前のように空を飛ばれるとさすがに戸惑いを禁じ得ないのです。
あ、すみません、状況説明がまだでしたね。
ざっくりあらすじを説明すると、
高校生テニス選抜の強化合宿に参加して、熾烈な戦いを繰り広げる中学生テニプリメンバーたち。
そこへ姿を見せたのは、海外から帰国したばかりの高校生選抜1軍チームであった。
果敢にも彼らに試合を挑む中学生組だったが、その圧倒的な力の前になすすべなく追いつめられてしまう――。 |
こんな感じ。
で、
先月の続きですが、「袴田伊蔵 VS 遠山金太郎」というバイオレンス対決で、

今までに2、3人は殺した経験を持ってそうな邪悪な表情を見せた袴田先輩が、

今月号では「止めじゃ 動かんでじっとしとけぇ」という恐ろしいセリフを口にしていました。
テニス! これテニスの試合だから! 「動かんでじっとしとけぇ」っていうセリフは根本的に間違ってるから!
さらに、

テニスよりもお笑い方面でのインパクトで記憶に新しいヒラゼン・ハラテツペアと、桃城・ケンヤさんペアの対決では、

テニスがメインなのかお笑いがメインなのかわからない状態になってました。

「流石や」じゃねーよ!
……そしていよいよ冒頭でも取り上げた問題のシーン。


「双子のダブルス」がどうとか、「同調(シンクロ)」がどうとか色々言ってますけど、本当に“ヤバイなんてもんじゃない”のはそこじゃないと思う。
しかし、この眼前で起きている超常現象にもまったく動じない大石・仁王ペアは、ここで双子ダブルスに対抗してとんでもない奇策を繰り出します。

なんと、仁王がイリュージョンで双子に姿を変え、さらに同調(シンクロ)することで3つ子となり、相手の思考・動きを読み取るという必殺技!
……。
……いや、うん、ごめん。説明を書きながら何が何だかわからなくなってました。
とりあえずイリュージョンで姿をそっくりに似せたからって思考まで読み取れたらそれもうエスパーだろと思いますし、そもそも仁王のイリュージョンって誰かの技をコピーする技なのであって、ガチで別人に変身する技ではないはずなのですが……もはやイリュージョンの原理についてあれこれつっこむのは野暮な気がしてきたのでもういいです。
ということで、当たり前のように宙に浮いたり、ごく自然に変身したりと、説明のない超常現象が増えてきた新テニプリ。これがアニメになったらどうなるんだろう……と思いましたが、そういえばアニメの方では昔から空中戦など日常茶飯事だったので、特に問題はなさそうです。
【オマケ】

ものすごく久しぶりに主人公の顔を拝んだ気がする! まあ登場はこの一コマだけでしたけど……。
【2011年10月9日】
どうしよう……今月のテニプリが本当にすごすぎて言葉も出ない
はじめに言っておきますが、
今月のテニプリの面白さはヤバイです。
←!?
……いや、もちろんいつも面白いのですが、しかしここまで毎回毎回、
確実に前回の面白さを超えてくる漫画は他にはちょっと見当たりません。
ということで今回もレビューしていきたいと思いますが、ぜひ皆さんにはジャンプSQ本誌でその面白さのすべてを味わっていただきたいです。
さて、前回のテニプリは、海外から帰国した選抜チーム VS テニプリメンバーの戦いが佳境を迎えたところまでお伝えしました。
圧倒的な海外選抜チームの力の前に
虫の息となったテニプリメンバー……果たしてそのピンチをどう凌ぐのか?
まずは
金太郎 VS 袴田先輩の戦いから見ていきましょう。
VS
テニプリメンバーの中でも1、2を争うパワー型プレイヤーである野生児・金太郎と、
顔が怖い袴田先輩の対決は、
頭突きなどの場外乱闘を経て袴田先輩が必殺技「消失(バニッシュ)」を発動。

ボールが視界から消えた後、
いきなり後ろから襲ってくるという暗殺者のような技に金太郎は翻弄されっぱなしでしたが、今週ついに金太郎がこの技の
攻略法にたどり着きます。
まず「消失(バニッシュ)」の原理ですが、

どうやら「消失(バニッシュ)」自体は急降下した後、激しくボールが跳ね上がって相手を吹き飛ばすという技だったようで、その目くらましとして使われているのが巻き上げられた
土煙でした。
つまり、
ボールをたたき込む→何らかの方法で土煙を上げる→ボールが見えない→粉砕!
という流れだったわけですね。
この土煙を何とかしなければ勝機はない……しかしどうすれば土煙を消せるのか!?
金太郎がたどり着いたその答えは、
これだ!
息で吹き消す。
……でした。
……
天才だわ。
天才的な発想だわ。
世界に一人でもこの展開を予想できた人がいるか?
絶対いないだろ。
そら、

昔
切原にボコられた松平さんも良いツッコミするわ。
それはともかく、土煙を吹き消しても結局視界は回復せず(当たり前だ!)、金太郎が最後に取った作戦がこれ。
!?
土煙のせいでどこからボールが出てくるかわからない……ならば
分身しているように見えるほど高速で動き回りコート内をすべてカバーすれば問題ない!
……。
……斬新……というか、
身も蓋もなさ過ぎです。
そんなことができるなら
テニスというスポーツは成り立たないと思うのですが、
松平さん、素直に感心。
いや、これこそツッコめよ! なんで土煙吹き消したときはツッコんだのにこっちは受け入れちゃってんの!?
とまあそんな感じで金太郎編はここで終了。
続いては、
VS 
河村・樺地ペアによる男臭い対決です。
こちらは伊達さんが
「男児の春」という
テニプリの長い歴史の中でもダントツにダサいネーミングの技で河村と樺地をボコボコにしていたのですが、今月号ではついに河村が
高レベル波動球を解禁。
何とあの銀師範ですら最後まで出さなかった奥義
「108式波動球」を放ちます。
……が、疲れからかトスの態勢を崩してしまい、フルパワーでは撃てなかった河村くん。
それでも何とかラケットを振り抜き、放たれた波動球は大きくコートを逸れて
夜間照明用のライトを直撃します。
波動球に支柱を砕かれ、
落下してくるライトを、
河村と樺地が必死で受け止めます。
このへんの一連の流れはなかなか衝撃的なのでぜひ本誌でご覧いただきたいのですが、この河村と樺地の行動に感銘を受けた選抜チームは自らバッジを外し、
負けを認めてその場を立ち去るのでした。……もうツッコむ気力も起きません……。
ていうか、河村ってここのところずっとこんな展開ばっかりで、
まともにテニスで勝敗を決したことがない気がするのですが、気のせいでしょうか。
……。
気を取り直して、最後はずっと気になっていた「幸村 VS 不破」の一戦。
相手の五感を奪って強制的にイップス(※)にするという恐ろしい特殊能力を持つ幸村ですが、対する不破さんは、
“瞳が鏡像になっており対戦相手の能力をそのまま跳ね返す”というこれまた反則クラスの能力者です。
※精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害 by Wikipedia
どちらの能力が強いのか、ガチンコでにらみ合い、能力を発動する二人。
その結果、
コートに倒れ伏したのは幸村でした。
「さらば強き中学生よ」とドヤ顔で立ち去る不破さんでしたが……。
それは全部不破さんの夢でした。
実際には鏡像の瞳をもってしても幸村の能力を跳ね返すことはできず、五感どころか意識も奪われ、不破さんは
コートの上で永遠の夢を見ることになったのでした……。
ちなみにこの後、幸村の決めゼリフが見開き2ページで登場するのですが、
「夢の続きはゆっくり見るといいよ……1人でね」
というセリフには
怖すぎて鳥肌が立ちましたね。
世の中には
絶対に敵に回してはいけない人間がいるということがよくわかりました。
……というか幸村 VS 不破の対決って結局
テニスでも何でもなかった気がするんですけど、そこに関して言及すのは今さらでしょうか……。
さて、そんなこんなで高校生海外選抜を打ち破ったテニプリメンバーは、ついに海外選抜の中でも上位陣との直接対決の時を迎えたのでした。
来月からはまた新しい死闘が始まるであろう新テニプリ。次はどんな方向から許斐先生がサプライズを展開してくるのか、楽しみです。
【オマケ】
河村が波動球を打ち込んだときに、

相手が
お腹でボールを受け止める場面があるのですが、なぜかこれが
受け止めた方のポイントになっているんですよね……。テニスのルール的には河村側の得点になるはずなのですが。
皆さんが誤解しないように一応書いておきますけど、
テニスは
“相手のボールを受け止めて耐えきったら得点”というスポーツではありませんからね!
もう許斐先生はいい加減、テニスじゃなくて
「テニプリのルールブック」をきちんと作るべきだと思いました。
【2011年11月18日】
今さらだけど、「テニスボールでいきなり狙撃される」状況を「活気がある」と表現するテニプリは凄いと思う
いやーすみません、今月のテニプリレビューがだいぶ遅れてしまいました。
その間にいただいたメールで
「今月の更新がなくて心配です。幸村にイップスにされたんですか?」っていうのがありまして
「その言い訳、使える!」と膝を打ったりもしたんですが、そういうわけではなくて、正直に言うと、
「先月のミラクルな展開に比べると今月はちょっと地味だなぁ……」
などという
お前何様やねん的な感想を抱いてしまったせいで、どうも気乗りがしなかったのです。
が、ジャンプSQを読んでいる友人にその話をしたところ、
「お前ちょっとテニプリに毒されすぎている。試しに読んでみたけど十分すごかった」と返されまして、「たしかにそうかもしれない」と
大いに反省したところであります。
ということで今月のテニプリを見ていきましょう。
いつもに比べるとページ数も少なめで試合のシーンもなく、いわゆる「谷間の回」というやつで、それ故に「地味」なんて思ってしまったわけですが、よく見るとそこかしこに許斐先生のセンスが光るコマがたくさんありました。
まず、前回までのテニプリで中学生チームが海外選抜チームの下位陣を葬り去ったことを聞いた皇帝こと真田が、
「負け組の革命 成功せり…だな」と邪悪な表情で宣言します。何も知らない人がここだけ見たら、まさか
この人が主人公側の人間だとは夢にも思わないでしょう。この目つき、
小動物くらいなら睨み殺せるんじゃないの?
一方、前回まで金太郎と
ヘッドバット対決を始めとするバイオレンステニス(テニス?)を繰り広げていた袴田先輩ですが、

自らの敗北を認め、バッジを渡そうとしたところを、
狙撃されます。
……まあ狙撃といってももちろんテニスボールなのですが、
テニプリに関しては「狙撃」という表現がぴったり当てはまるかなと思い、この単語を使わせていただきました。
狙撃したのは、

海外チーム上位陣の一人!(名前忘れた)
アップで見ると、
ギャー! 目つき怖い! ホンモノです! 間違いなく
本物のサイコですよこの人は!
……そんな感じで一触即発状態の中学生テニプリチームと海外選抜上位チームなわけですが、それを遠くから見ていた入江先輩が一言。
「活気が出てきましたね この合宿……」
活気か? 活気なのかこれは?
おかしいな、
僕の辞書ではこの状況を「活気がある」とは表現しないんですけど、まあなんていうか、テニプリ基準ではそうなのかもしれません。なら逆にテニプリ基準での「地獄」はどれほどのものか、ぜひ見てみたいところですが……。
さて、今にも激突しそうな両チームですが、ここで海外選抜チームのNo.1プレイヤー、平等院さんから、「一日待て。その間にオーダーを決めろ」という指示が。これに中学生チームも賛同し、とりあえずこの日の対戦は終了となります。
そして翌日の試合を控えてそれぞれが思い思いの日常を送っている最中、超久しぶりに登場した主人公・リョーマのもとに、意外なあの人が姿を現します。
……えっと、どなたでしたっけ?
(自分の過去記事を参照中)
ああ! 高校生チームのトッププレイヤーである徳川さんじゃないですか!
もうちょっと詳しく説明しとくと、いかにもすごそうな雰囲気をまとって登場したにもかかわらず
今の今までまだ一度も試合がなくてそのすごさをさっぱり発揮できず、そのうちにもっとすごい海外選抜組が登場してしまったせいで
作品的にものすごく微妙なポジションに追いやられてしまった徳川さん!
結局この人は何だったんだろう……と思っていたのですが、ここへきてようやく日の目を見るときがやってきたのでしょうか。

と思ったら、
リョーマを相手に練習を始めた徳川さん。
……たしかにボールを同時に5個打つとか、もはや
人であることをやめているレベルの技ではありますけど、どうもインパクトがないというか……結局この人が登場して今までに見せた技って、この
ボール複数個打ちの曲芸くらいなんですよね……。
正直、
許斐先生ももてあましているんじゃないかと思う不憫なキャラ・徳川さんではありますが、こうしてリョーマとも絡んできたし、来月こそは彼の活躍が見られるんじゃないかと期待しています!
【オマケ】
海外選抜チームのNo.1、平等院さんは高校3年生だから
18歳。対するコーチ陣は
30代〜40代くらいのはずなんですが、

どう見ても
右が40代で左が高校生だと思います。
【2011年12月16日】
テニプリのラスボスっぽい人の技がヤバイ
……ということで、遅ればせながら今月のテニプリレビューです。
前回は試合もなく、
嵐の前の静けさという雰囲気だったのですが、今回もまだ試合には入らず、中学生組と海外選抜組の休日が描かれていました。
といっても今回はちゃんと
テニプリらしい場面が登場しますのでご安心を!
さて、海外選抜組との試合を翌日に控え、思い思いのやり方で時間をつぶすテニプリメンバーたち。
そんな中、青学の海堂は皇帝・真田と一緒にハイペースで特訓中だったのですが、その最中、
突然セグウェイに乗って現れた海外組ナンバー2の種子島に給水用のドリンクを奪われてしまいます。
……文章で説明するとわけのわからないことになってしまいますが、何一つ間違ったことは書いていません。もう一度言いますが、
テニスの練習をしていたらセグウェイに乗って乱入してきた種子島くんがドリンクを奪って逃げたのです。
当然ブチ切れる海堂ですが、一方の皇帝・真田は
「ほう……セグウェイとは風流だな まあ我慢しろ海堂薫」
と大物らしく余裕たっぷりに海堂をなだめます。
……まあ……
セグウェイって風流か? という疑問はあるのですが、それはさておき、そんな真田の顔色が次の瞬間、一変します。

種子島くんが真田のドリンクも奪い去ったのです。
真田、激昂。
……お前……2ページ前の余裕はどこへ……。
まあこのへんは許斐先生一流のギャグ(
ちゃんと狙って描いてる方の)なわけですが、それにしても
許斐先生は真田をいったいどういうキャラに育てていきたいのか。
このままだと真田が
ずるずるお笑い担当になりはしないか、今から心配です。……もっともすでに十分お笑い担当だろうという気もしますけど。
さて、今回のテニプリはこの他にも、ラッキー仙石が借りていた本をなぜか亜久津が返しに行くことになり、
そこでかちあった海外選抜メンバーと一触即発になる場面や、比嘉中の木手くんが
縮地法を使って瞬間移動し、落ちかけたコップを受け止める場面など、色々と面白い展開がありました。
そちらは各自本誌でご確認いただくとして、

本題はこちら。
主人公のくせに1年ほどぜんぜん出番のなかったリョーマと、何やらすごそうな雰囲気をまとって登場したにもかかわらず、
実力を発揮できる場面が与えられないまま海外選抜組の登場によって中途半端キャラのポジションに落ち着いてしまった徳川くんという、どうにも報われないコンビが共に練習を励み、ちょっとした友情を芽生えさせた場面です。
練習が終わり、リョーマに飲み物をわたす徳川くん。先輩と後輩のこういうシーンは何だか心温まりますね!
と、そこへ音もなく現れた海外選抜ナンバー1の平等院さんが……

くつろぐ二人めがけて
「散れ」という死の宣告と共に、突然
テニスボールで狙撃してきます。
……今さらかとは思いますが、本記事で初めてテニプリのことを知った方のために説明しておくと、「テニスの王子様」ではテニスボールをぶつけられると、

このように金網にはりつけになったり、

空まで吹っ飛ばされたり、

リアルに心肺停止したりします。
そう、テニスボールは
凶器なのです。
ということで、現在最強と目されている平等院さんのボールをまともに受けてしまったらどうなるのかというと、
こうなります。
たぶんこのコートの壁ってコンクリートじゃないかと思うのですが……。
……なんというか、こんなボールを体で受けていたのかと思うと、
改めてテニプリメンバーの頑強さには驚くばかりです(何人か病院送りになってるけど)。もはや
ボールでガットを切った!? とか驚いていたあの頃が懐かしいです。
ていうかよく考えると、ボールが当たって、

こういう風に壁が壊れるのっておかしくないか。
何かボールから衝撃波みたいなものが発生していないとこうは壊れないのではないか。……そんな風に思うのですが、あいにく僕はその分野には疎いので、
物理の専門家の方に解析をお願いしたいところです。
さて、突然の襲撃に驚き戸惑う(当たり前だ!)リョーマと徳川くん。そこへ平等院さんがさらに間髪入れず、
「滅びよ……」という怖いセリフと共に二球目を放ちます。もちろん
一般的にはテニスボールで人が滅びることはまずありませんので、このセリフは現実に聞いたら単なる痛い中二病なのですが、
平等院さんなら人間の一人や二人、本当に跡形もなく滅ぼしかねないと思わせるところがさすがだと思いました。
態勢を崩したリョーマと徳川くんに、二球目を避けるすべはなく、ああこれで徳川さんは退場か……と嘆いた瞬間、謎の人物が現れ、平等院さんのボールを打ち返します。

その人物とは、海外選抜にいた謎のフードの男。
振り向き、リョーマに
「久しぶりだなあ……チビ助」と意味深な言葉を投げかけるこの男の正体はいったい誰なのか。そしてなぜ海外選抜組でありながらリョーマを守ったのか。
ていうかそもそも「試合は明日にしよう」とか言い出したのは平等院さんのクセに、
その前に自ら暗殺しにくるとはどういう了見なのか。
そしていったいいつからテニプリは、“
生きてコートに立てたらそれだけで儲けもん”みたいな漫画になったのか。
諸々の疑問を抱えたまま、年明けへと続きます!
【2012年1月14日】
新テニプリ、最終決戦を目前にキャラ崩壊が進行中!
さあさあ、今年最初の新テニプリレビューですよ。
アニメも始まったしまた盛り上がってくれると嬉しいですね。
現状を軽く説明しておくと、
テニプリ中学生メンバーVS高校生海外選抜という対立構造があり、最終決戦を目前にそれぞれが最後の夜を過ごしている……という状況です。
そんな中で

爽やかにテニスの練習をしていたリョーマと徳川さんが海外選抜ナンバー1の平等院さんに
闇討ちされたり、

それをリョーマにそっくりの謎の男が助けたりと色々ありました。
結局皆さんの予想通りこの男の正体は
リョーマの兄、リョーガだったわけですが、まあそのへんは本誌か単行本で確認していただくとして、今回のキモはそれぞれの夜の過ごし方です。
中でも「これは卑怯だろ……」と思わずつぶやいてしまったのは、

「いよいよ走り出しちまった……」と何やら感慨にふける鬼さん。
本来高校生側でありながらリョーマたちの指南役という微妙な立ち位置の鬼さんですが、

なんと今回、
ハムスターを飼っていることが判明! キャラ! キャラを守って鬼さん!
……どちらかというと
「もうブレーキは効かないぜ!!」というセリフを許斐先生が思いついてしまったことから、「ブレーキがきかない動物で部屋にいても不自然じゃないのは……ハムスターだ!」という感じに
急きょ付け足された設定な気がしてなりませんし、
それ以前の問題として、

このコマは
十分すぎるほど不自然だと思います許斐先生!
鬼さんの目、どう見ても
ハムスターをどう調理して喰らおうかと考えている男の目ですよ!
※追記>……と思ったら鬼先輩の可愛いもの好きは急きょ出てきたものではなく以前からの公式設定らしいです(テニプリのスピンオフ漫画参照)。ちなみにハムスターの名前はかえでちゃん。じゃあアレか、「いよいよ走り出しちまった……もうブレーキは効かないぜ!」というセリフがむしろハムスター設定を生かした後付けか。
続いては、高校生国内組ではトップクラスだけど海外選抜には入れなかったという、
徳川さんと同じ微妙な立場にある
入江先輩。僕の記憶の中では、

かつてコート入れ替え戦の際に跡部様と試合をして、
跡部様の「眼力(インサイト)」により、
骨まで透視された人という印象しかないのですが、その入江先輩の最後の夜の過ごし方は、
月をバックにサックス演奏でした。
……なんだろう、なんだろうこれ……。
正直、この一連の流れで
許斐先生が何を言わんとしているのかぜんぜんわからないのですが、
このシーンに1ページ丸々使っていることを考えると、ひょっとすると
ものすごく重要なメッセージが込められているのかもしれません。……やっぱりわからないけど。
……とにかくそんな感じで各々の夜は更けていき――。
いよいよ試合当日の朝を迎えたのでした。

まずはダブルス戦から。高校生海外選抜からは越智・毛利ペアが登場。なんで毛利くんだけこんなアップなのか気になりますが、ともあれ海外選抜としては初めて我々が見ることになる正式な試合ですので、どんな必殺技を見せてくれるのか今から楽しみです。
何しろこれまでは冒頭に挙げた、
闇討ちとか、
狙撃とかそういうシーンでしか彼らの実力をうかがい知ることができませんでしたからね。
現状の僕の認識だと彼らはテニスプレーヤーというよりも、
超一流の暗殺集団という印象ですので。
そして対する中学生チームからは、

跡部様と手塚が登場……えっ?
手塚?
手塚はたしかドイツに行くため合宿を離れたはず……という疑問をお持ちの皆さん、正解です。
実はこの手塚、本物の手塚ではなく
手塚に化けた仁王なのです。もう何でもありだな!
というか仁王の必殺技の「イリュージョン」ってたしか最初の設定だと、
プレイスタイルを完璧にコピーすることによりあたかもその選手がそこにいるかのように錯覚させる技――みたいな理屈が
一応はあったような気がするのですが、

この段階だとプレイスタイルもへったくれもないので、
単なる変装というかモノマネですよね……。
これはちょっと海外組の反応が楽しみですよ!
といったところで来月に続きます。
【2012年2月20日】
コピー能力者の登場で新テニプリが色々とややこしいことに
気がついたら2月が終わりかけていたので、我に返ってジャンプSQ3月号より新テニプリレビュー書きます!
えーと、先月までの話は前回の記事を読んでいただければと思うのですが、長かった試合前夜編も終わりを告げ、ようやく本番、すなわち
中学生テニプリメンバーVS海外遠征組の試合が始まったのでした。
その第一戦、中学生側から出場するのは、

手塚と跡部のペア……。
ではなくて、
手塚にイリュージョンで変化した仁王でした。
……前回の記事の最後で同じことを書いたのですが、
大事なことなのでもう一度書かせていただきます。
仁王の「イリュージョン」とは、
他人のプレイスタイル・超高等テクニックをほぼ完璧に模倣して自分のものとする「イリュージョン」の使い手で、関東大会決勝戦D1時はペアの柳生に変装して入れ替わり、対戦相手の大石・菊丸ペアを混乱と絶望に陥れた。 全国大会決勝では手塚のプレイスタイルをコピーし、変装せずとも周囲に自らを手塚の幻影に見せてしまうほどの本気のイリュージョンを展開。
――Wikipediaより |
ということで、要するに
「他人のプレイスタイルや技を完璧に真似することで、あたかも仁王がそのプレーヤーであるかのように錯覚させる技」なわけです。
……ここで、
プレイスタイルをいくらコピーしたところで姿形まで錯覚させるのは無理だろーが、などというツッコミは、もっともではありますが、すでに
数年前に全テニプリストが通過した道であり今さら感満載ですのでグッと我慢していただくとして、

それよりも僕としては
まだ試合をしていない(=プレイスタイルを模倣していない)にも関わらず、
審判ですら手塚と錯覚するほどそっくりに手塚に化けているという点については、それはもう
イリュージョンっていうよりも変装、あるいは魔法の類だろ、と指摘せずにいられないわけですが、
しかしながらこの仁王・跡部ペアを周囲で見ている中学生組が、

なんかもう
完璧にだまされきっており、あの皇帝・真田ですら
「手塚と跡部のダブルス、一見の価値はありそうだな」などと
超クールな表情で言い出す始末。

そんな中、冷静に事実を指摘していたのは
テニプリキャラ中でもっとも空気を読まないリョーマだけでした。いいぞリョーマ! もっと言ってやれ!
さて、そんなリョーマの
ツッコミ面での孤軍奮闘にも関わらず、すっかり「手塚・跡部ペア」として進行していく何ともモヤッとした感の残る第一試合。
対戦相手の海外組は、

毛利(右)と越知ペア。
両者とも長身であり、特に越知先輩は驚きの
身長226cm。その長身から繰り出されるサーブのスピードは凄まじく、跡部と手塚……じゃなかった、仁王はいきなりの苦戦を強いられることになります。

何しろ気づいたときにはもうボールが後ろに転がっているんだから、どうしようもありません。
五感を壊したり、ボールが
ガットを貫くほどの威力を持っていたり、
対戦相手をフェンスに磔にしたりと、いったい
どこまでテニスの解釈を広げるんだろうと読者として心配になるほどバラエティに富んだ技が登場してきたテニプリですが、ここへきて最強の海外遠征組が示した答えは
「とにかく速いボールをたたき込む」という
超シンプルなもの。
読者の誰もが忘れていた、
「テニスとは相手のコートにボールを打ち込むスポーツである」という真理を思い出させてくれた海外組に、我々はもっと感謝すべきではないでしょうか。
そんな感じで、越知先輩のビッグサーブ「マッハ」に苦しめられる跡部・仁王ペアですが、しかしここで終わるわけにはいきません。
何と
跡部が越知先輩のサーブを返球することに成功します。
その秘密はもちろん、
相手の骨まで透視する驚異的な眼力、インサイト!
かつてこの技が披露されたときには、
「もう何がきても驚かないぞ」と決意していたはずのテニプリ読者をあっさりと阿鼻叫喚の渦にたたき込んだものですが、そのときだけの一発ネタではなく再びこうして披露されるとは……。
ただ、野暮を承知で言わせていただくなら、骨まで透けて見えるということは
跡部の目からは何かX線的なものが放射されているということですので、早急に病院で診てもらうことを勧めたいです。
ということで何だかんだで海外遠征組と互角の勝負を展開する跡部・仁王ペア。
手塚の技をほぼ完璧にコピーし、もはや
便利な代替キャラとしてのポジションが板に付いてしまった仁王は、今後
“仁王として”の存在感を発揮できるのか。

最後のページでは審判も完璧に
「手塚・跡部ペア」って言い切っちゃってるけど、がんばれ仁王!
というところで来月に続く!
……
あ、そうそう、

乾は小さいコマで
ポツリとボケるのやめてください! 拾いきれないから!
【2012年3月15日】
今月の新テニプリで、コピー能力者がコピー能力者をコピーするというややこしい事案が発生
早いもので3月ももう半ば……ということで皆さん気になっているだろう今月の新テニプリを紹介していきますよ。
えーと、前回は確か……

跡部・手塚ペア(実は
仁王が化けています)と、

海外選抜組から毛利・越知ペアとの対決が始まり、ほぼ互角のまま戦いが進んでいったところまででしたね。
知らない方のために説明しておくと、仁王という男は
「別の選手のプレイスタイルや雰囲気を完璧にコピーすることで、あたかもその選手が実際にそこにいるかのように錯覚させてしまう」というマジシャンもびっくりのコピー能力者なのですが、そのせいで
試合をしていても仁王自身の姿が描かれることはほとんどないという不遇なキャラでもあるのです。
……さて、そんな一進一退の攻防は今月に入っても変わらず、

4-4と拮抗した状態が続いていました。
先月心配した通り、もはやどこからどう見ても仁王の面影はなくなってしまい、ギャラリーにまで
「こっちも手塚の『零式』で反撃だーっ!!」などと声援を送られる始末。
ある意味、
それくらい
完璧にイリュージョンが成功しているとも言えなくもないので、仁王にとっては褒め言葉なのかもしれませんけど、僕が仁王なら
ちょっと複雑な気持ちになりそうです。
……しかし、そんな仁王にも限界が訪れます。
「零式サーブ」は腕に負担が大きいため、さすがの仁王もこれ以上は打てない状況に追い込まれてしまいました。

それを自慢の眼力(インサイト)でしっかり見抜いている跡部。……個人的にはそんなことよりも、
跡部が仁王の本当の姿を見抜いていることに感激しました。
さすがキング! わかってるじゃん!
が、しかし、

声をかけるときはやっぱり
「おい手塚」でした。
仁王と手塚がごちゃごちゃになっているせいで、何かと忙しい跡部・仁王ペア。
僕ら愛読者はここまでの流れを追っているのでギリギリ理解できるのですが、今月号から読み始めた人は
何が何だかわからないんじゃないかと思います。
しかし許斐先生はそんなギリギリでついてきているテニプリストをも
新たな混乱の渦に容赦なくたたき込みます。

何とここで仁王、
樺地にイリュージョン!
……えーと、ご存じない方、及び忘れてしまった方のために説明しておくと、樺地という男は跡部の側近で、
対戦相手の技を見ただけですぐ真似することができるというコピー能力者なのです。
つまり↑は、
コピー能力者がコピー能力者の能力をコピーして戦っているという非常にレアな場面なのです!
……あれ、そうなるとこの場合、樺地になった仁王は結局を誰をコピーしていることになるんだろう……それとも樺地自身のパワーで打ち返したのかな? いやでもそれならもっと化けるのに適したキャラがいそうなもんだし、そもそも仁王自身の身体能力を超えるパワーは出せないはずだし……うーん……。
……。
考えてもわからないことは考えないことにします。
さて、そんな仁王の奇策により海外選抜ペアを追いつめた二人でしたが、ここで思わぬ展開が。

コートチェンジ時、それまで髪のせいで表情がわからなかった越知先輩が超怖い顔で
跡部をガン睨み。
すると……

それまで調子がよかったはずの跡部が、
ダブルフォールトを連発し始めたのです!
いったい跡部に何があったのか?
2メートルを超える身長の先輩にガンを飛ばされたことで怯えてしまったのか?
そのあたりの謎は来月明らかになると思いますが、それよりも僕は
テニプリにまだダブルフォールト(※)などという概念が残っていたことに感動すら覚えましたよ。
まさかテニプリで今さら、
サーブを失敗するなんていうテニスらしい場面が見られるとは……。
※ダブルフォールト・・・サーブを2回連続で失敗すること。相手のポイントになる。
そんな感じで
ダブルフォールトに感動できるテニス漫画もそうないんじゃないかと思いますが、この戦いの結末がどうなるのかはまた来月!
……と書いた後でよく考えたら、ダブルフォールト自体はテニプリでもたまに見たことあるような気もしてきました。でも勝手になかったかのように思い込まされていたというのも、
それはそれですごいと思います。
【2012年4月22日】
新テニプリでもっとも不遇なキャラはたぶんこの人だと思う
だいぶ遅くなってしまいましたが、ジャンプSQより今月の新テニスの王子様をレビューしていきます。
1ヶ月経つと記憶も薄らいでくると思うので、ざっとここまでの流れをおさらいしておくと、現在行われている対戦は、

跡部・手塚(手塚の正体は仁王)ペアと、

毛利・越知ペアによるダブルス対決。
ほぼ互角の争いを繰り広げていた両者でしたが、ここへきて越智先輩が、

跡部に
ガンを飛ばすと、

なぜか跡部がその後、
ダブルフォールトを連発し始めたのでした。
ちなみに「ダブルフォールト」とは、サーブを2回連続で失敗してしまうこと。テニスのルールではサーブを2回失敗すると相手の得点になってしまいます(1回まではセーフ)。
もちろんプロでもダブルフォールトすることはありますが、まさか
テニプリが始まってから13年目の今になってそんなテニスっぽい場面が出てくるなんて……一応ちゃんと
ルールが生きていたことに驚きを禁じ得ません。
さて、そんな跡部は今月号でも相変わらずのようで、

ミスを連発し、結局チャンスをものにできず、タイブレークを迎えてしまいます。タイブレークというのは要するにサドンデスです。
ところで今月号の煽りが、
「王国(キングダム)が崩壊する…」と何とも悲壮感漂う感じになっており、相変わらず編集もノリノリなのですが、よく考えると別にそんな大げさなものではなくて、わかりやすくいうと
跡部が相手のプレッシャーにびびってミスしているだけのことであり、
リアル中学生の大会では比較的よく見る場面です。
……この跡部の現状を鬼先輩が的確に分析。

鬼先輩の言っていることは先ほど書いたこととだいたい同じなのでいいとして、それよりも鬼先輩、長台詞の中に「からの〜」みたいな
ギャグなんだかそういうしゃべり方なんだかよくわからない要素を混ぜてくるの、拾いにくいんでやめてもらっていいですか。
……さて、鬼先輩がひと笑いとっている間に跡部・仁王ペアはどんどん追いつめられていきます。
もはや単なるお荷物となってしまった跡部でしたが、ここで相方の仁王が奮起。

手塚の必殺技「手塚ファントム」をもコピーし、打球をすべてコート外へと弾き出し始めます。
そんなことできるなら無敵じゃねーか! と思うかもしれませんが、テニプリではたいていこういう反則クラスの必殺技には
「腕を壊す」というリスクがつきものです。
それゆえに仁王の腕もまた、悲鳴を上げ始めるのですが……。

しかし、そんな苦境にも屈しない仁王。
これまでの仁王はどちらかといえばクールでとらえどころがなく、あまり仲間のためにがんばる感じのキャラではなかったのですが、やはりライバルたちとの戦いや合宿を経て精神的にも成長したということなのでしょう。
……しかしそんな仁王を見たチームメイトの真田は、
仁王の精神力はイリュージョンで手塚のそれをコピーしたものである、とバッサリ。
いやいやちょっと待ってあげて真田さん!

どう考えてもこれは
仁王本人のがんばりであって、別に
イリュージョンで真似たわけじゃないと思いますよ! たしかに「手塚なら」とか言ってるけど、このセリフは
そういうことじゃないですよ!
……これもコピー能力者の不遇ってやつなんですかね……。
そんなこんなで一人気を吐く仁王でしたが、ついに腕に限界が訪れます。

眼力技の
「スケスケだぜ!」で仁王の肘がヤバイということをいち早く察知した跡部でしたが、制止するのが間に合わず、そのまま仁王はコートに倒れ込んでしまいます。
……腕は壊れ、努力してもイリュージョン扱いされ、そもそもイリュージョンの特性上、別のキャラの代用として使われる……ひょっとして仁王は
テニプリ史上最高に不遇な男なのかもしれないと思いました。
ともあれ、仁王はリタイアし、一人になってしまった跡部。
普通ならこの時点で仁王は病院へ運ばれ、試合は中止になるところですが、
テニプリの場合、ダブルスで一人いなくなったくらいでは試合は終わりません。
「あと一人残ってるからできるじゃん」という
非常にポジティブな考え方により、試合は続行されるのです。
しかし、当然2対1では勝負になるはずもなく、さらに跡部は追いつめられていきます。
そんな跡部を見た樺地が
加勢に入ろうとしますが、

「試合中の加勢は失格として合宿所に居れなくなるぞぉ――っ!!」と引き留められます。
……いや、テニスの試合で外部から加勢に入るって、それもう
「合宿所にいられなくなるからダメ」とかそういう問題ではなくて、そもそもテニスのルール的にありえないと思うんですけど……。
しかし、跡部の忠実なしもべである樺地はこの状況に我慢できず……。

コートに入って打球を打ち返してしまいます。
当然、このポイントは無効のはずなのですが……

主人思いの樺地に心打たれた(?)のか、
「今のポイントだけは有効でいい」と認める越知先輩。
……跡部がダブルフォールトを連発したときは
「久しぶりにテニスっぽい展開きた!」と思ったのですが、ふたを開けてみればやっぱり
テニプリはテニプリのルールで動いていたようです。
結局、この行為により合宿から追い出されることになった樺地。
となれば来月は樺地を失って発憤する跡部に期待したいところですね。
……と思ったら
次号は休載らしいので、次は6月ということになります。1ヶ月は長いです許斐先生……。
関連レビュー:少年ジャンプの気になる漫画、途中からレビュー
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